本の中の言葉

映画史上初のヌードとして知られるジョルジュ・メリエス監督の「舞踏会の後の入浴」がーそのいかがわしさ以上に仮に美術における裸体像に相当するものとしてー1897年というのは、いかに映画=シネマトグラフの発明(1895年)から間もないとはいえ、ずいぶん遅れをとったものである。

 「なにが映画を走らせるか」 山田宏一 草思社