「表裏井上ひさし協奏曲」すごい本だ!

西舘好子「表裏井上ひさし協奏曲」牧野出版をよんだ。びっくりした。作家と妻の、私が想像していた関係とはまったく異なった世界があった。きれのいい文体がぐいぐいと読む者を引き込んでうまい。井上ひさし像も変容する。物書きの家族はつくずく大変だと思う。一人が生き残って、死屍累々の世界。西舘好子という人もこの本を書くことを決意して、何かを吹っ切ったと思う。覚悟が文章に滲みでている。すごい本だ!