2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

本の中の言葉

「『自分が死ぬって大問題じゃないか』。たいていの人はそう思っているでしょう。でも、考えたらすぐにわかるじゃないですか。『自分がしんで、なにが大変か、死んだら、それを心配する自分がいないんだから、考えたってムダじゃないか』って。」養老孟司「…

画集の中の言葉

「−現実は常に光と影の交差する非合理な場所だ。讃歌の背後には常に悲歌が流れている。その悲歌に耳を傾けることなしには、表現の仕事はありえない。古代の中国人は、それを「悒」と呼び、ロシア人は「トスカ」と称した。」 五木寛之「五木玲子画集 天の花 …

画集の中の言葉

「私の作品の最初からの変わらぬ理解者でいてくださる五木寛之氏との五十数年にわたる絆は、これまた宿縁とでもいうしかなく、わたしはやはり、偶然を必然に変える他力の大いなる風に乗せられて生きて来たのだと、しみじみ思い返してみるのです。」 五木玲子…

週刊誌の中の言葉

「ーコレクションの醍醐味は、この世に存在するものを集めて、この世に存在しないものを作り上げること。つまり、体系化です。ー」 鹿島茂 週刊文春4月26日号

小誌の中の言葉

「優れた戯曲の言葉が正確に客席に伝わり劇的な感動を生む、これが『劇場の芸術』です。優れた戯曲とはなにかといえば、『人生は生きるに値する』、『人生を生きていくことの感動』が確かに描かれているかということでしょう。」「ラ・アルプ」特別号「演出…

本の中の言葉

「わたしたちの目は、名や意味を見てしまう目である。しかし、時々はものの前に立ち止まることもある目である。そのものを見ようとするためにはその前に立ち止らなければならない。時間が要るということだ。ものも、その時間を吸収して名や意味を薄くし、姿…

対談の中の言葉

池谷「私たちは当たり前のようにモノを見ていますけれど、視覚情報を脳が『こうだろう』と思いこむ信念、強い思い込みがなければ、見えていても認識することはできません。ですから、『見る』という行為には、長い経験とフィードバックが必要なのです。」 「…