一冊の小説を残す

先日知り合いが癌で亡くなった。お通夜の席で、親戚の人が
「彼は、いつか一冊でいいから小説を書き残したいと言っていたけど、かなわなかったねー」
といった。思ったらすぐに実行したほうがいい、というのが当たり前だけどその夜の結論だった。
エミリ・ブロンテは一冊の小説を残して30歳で死んだ。「嵐が丘」のセリフが忘れられない。
「私は彼を愛しているわ。でもそれは顔が綺麗だからじゃない。あいつが私以上に私だからよ」
なんて言い草だ!(笑)