雑誌の中の言葉

「敵が自分の体の左側に切りかかるか、右側に切りかかるか、これを見分けて応じるのが、新陰流刀法の基本となる『目付』です。『目付』という用語の意味は、これによって明らかでしょう。無数の太刀路で、こちらの無数の部位に切りかかってくる相手を、左右のたった二つの範疇にわけて捌く。それに応じる動きを『目付』というのです。」

「ちくま NO497」「剣の法 22 敵を我が左に誘うこと」前田英樹