2011-01-01から1年間の記事一覧

好きと嫌い

「嫌いなものを好きになるより、好きなものを嫌いになることの方がむずかしい」 ほんとにそうだ、と思う。人も、食べ物もそうだ。(笑) 根岸吉太郎監督の「サイドカーに犬」のセリフだ。 「好きの反対は、嫌いじゃない。好きの反対は無関心。」 このフレー…

一冊の小説を残す

先日知り合いが癌で亡くなった。お通夜の席で、親戚の人が 「彼は、いつか一冊でいいから小説を書き残したいと言っていたけど、かなわなかったねー」 といった。思ったらすぐに実行したほうがいい、というのが当たり前だけどその夜の結論だった。 エミリ・ブ…

セリフで覚えているもの

あの、デビット・リンチがほのぼのした映画を撮ったんで、びっくりの「ストレイトストーリー」。覚えているのは、家出した女の子と、焚火にあたりながらの老人のセリフだ。 女の子が 「年取って最悪なことってなに?」 と聞くと 「若い頃をおぼえていること…

それが私とどんな関係あるの?

誰だったか。映画監督の文章を読んでそうだなあと納得した。 それは、誰かと会話するとき、「それが私とどんな関係があるの」と思えるような話はするな、というものだった。こころがけてはいる。 しかし、病気自慢はすべて「わたしとどんな関係」どころかま…

和栗の店

駒沢通りに和栗だけを売っているお店がある。普通の人家の玄関で店開きしている感じだ。商品は和栗だけ。しかも、袋に入れてくれる栗は2種類だけ。重さの違いだけだ。 その日によって、産地がちがう。すべて表示されている。もちろん美味!大きくて内容充実…

ゆらゆらとガスは目の中で泳ぐ!

まだ、ガスが目の中に巣食ってるので、ものが観ずらい。ゆらゆらしたものがずっと見えているので、どうも映像も本も短時間しか付き合えない。あーあ、これが一か月続くのだ。でも、一か月後にはどんな光景が見えるのかが楽しみではある。なんでも、楽しみの…

目玉のガス抜けず!

ガスを目玉の中にいれて、今日で6日目。 現在は目のなかに巨大な黒い風船が浮いている。顔を動かすとゆらりゆらり動く。不思議な感じ。なにせ四六時中目の前にまぼろしの風船が浮かんでいるのだ。気になってしょうがない。本を読むとか、映像を見るときに困…

眼球にガス入れた!!

きつかった、入院生活。なにがきついかというと、四六時中ずっとうつ伏せを保たないといけないことだ。食事も下向き。歩くときも下向き。寝るとき時もうつぶせ。これが大変だ。 なぜうつ伏せか。目の中はゼリー状の液体でうまっているらしいのだけれど、そこ…

4日間入院初体験

一度2日間眼の治療で入院したことあるけれど、今度は4日間。そんなに長くかー、と思うけれど、手術した友だちなどはずっと長いから文句など言えない。 黄斑変性の眼がおかしいと思ったら、出血してた。どうも見えないと思った。悪い液体を、視覚に影響をお…

黄斑変性の現状

だめな左目が、急にさらに見えずらくなった。視野の三分の一が、薄墨で塗ったようなかんじだ。そうなると、両目で見ているときも、この墨が混入する。今までは、悪いほうの情報は両目の視野には影響がなかった。 しかし今は違う。常に、視野全体にグレーや墨…

お祭りの変容

近所のお祭りも、遠くのお祭りも神輿の担ぎ手はおなじ顔ぶれだったりする。愛好会の集まりが遠征するようになって、ますます地域性はどこかに行ってしまっている。近所のお祭りの顔ぶれはもう知らない人ばかりだ。参加する気にとてもなれない。、住民はただ…

熊崎清子さま

今気が付きました。コメントというものを読んだことがなかったので。すみません。なにしろ、このブログもウエブサイトも石原君が作ってくれ、おまかせしっぱなしなもので。 今、世田谷文学館で、母親の展示やってます。なんの親孝行もしなかった私ですが、亡…

ラジオと夢

朝方ラジオを付けていたら、そのままねてしまったようだ。夢の中で、相手の男がこっちを無視してずっと話しっぱなし。こっちの話を一切聞かない。うるさい黙れ、を何回言っても聞き入れずはなしつづける。目が覚めたらガジオがつけっぱなし。どうりで、男が…

エレジーを観た!

吉祥寺シアターで、清水邦夫の「エレジー」観た。清水さんとおなじ職場で、何年も働いたけど、芝居の話はほとんどしなかった。「エレジー」(演出西川信廣)を観て、まるで同世代のように共感してしまった。作中の人物の年寄の心によりそって観ている自分に…

音楽に嫉妬

マンドリンの演奏を聴いた。うらやましい。演奏が始まるとすぐに心が動いてしまう。回顧したり、する。恋したような気持ちにもなる。悲しみのような感情がうまれる。こんなに心を動かそうとしたら、映像だったらどのくらい時間がかかるのだろうか。言葉だと…

プレハブ住宅はシェルター!

近所で、新築ラッシュ。みんなプレハブメーカーのもの。音が金属音で、とても聞いていられない。大工さんの仕事なら、聞いていても気分がいい。子供のころは、よく見学した。くぎ、かんな、のこぎり。みごとな手さばき。いまや、電動の不快な金属音のオンパ…

また目玉に針!

今日病院で、目の検査。あまりよろしくないとのこと。黄斑近辺にまたぞろ悪い血管が浸食しているので、目玉にぶすりと再来週注射する。 この話を聞かせるとみんな痛そうに顔をゆがめる。目はやはり恐怖だ。私は7回ぐらいやっているけれど、いまだに怖い。針…

青春映画

分かったことがある。この前、「山羊に聞く?」でのトークで、金子遊さんと、桃江メロンさんとはなしていたら、急に分かった。私は映像を作るとき、青春という地点から発想しているのだ。(笑)だから、ものが朽ちるようなことにカメラを向けてしまう。老人…

風邪ひきっぱなし

10日たっても風邪治らない。これって、体力のなさ(泣) よくわからないけど、つぎつぎに、別のウイルスにやられているのかしら。それとも、ひとつのウイルスがやっつけられないのかしら。教えてほしい。 いっそ、治るという考えをあらためるか。ずっと風…

味気ないもの

母一人子一人で育ち、親が食器にまったく興味なかったので、私も無頓着。ひどいものだ。子供のキャラクターのお皿で、いまでも平気だ。 20代のとき、はじめて買い揃えたのが白一色のモダンデザイン。デパートのグットデザインコーナーとかでみつけたもの。…

ついに来た!?

年齢の自覚がないものだから、自分が老人の領域にはいっていることを理解していない。今日、区からお知らせが届いた。開けてみると、インフルエンザの予防注射が2000円になるという通知だ。65歳から区が助成するという。あ、そうかと思った。自分がそ…

あっという間

早い。実に実に早い。土曜日から10月。なんか、ベルトコンベアの上を走っているように一日が過ぎていく。誰か止めてくれないかしらだ。 一年が早く感じる一番の原因は、8月が一年の真ん中だと思っているからだ。なんとなく、夏が中間点に感じる錯覚。これ…

「表裏井上ひさし協奏曲」すごい本だ!

西舘好子「表裏井上ひさし協奏曲」牧野出版をよんだ。びっくりした。作家と妻の、私が想像していた関係とはまったく異なった世界があった。きれのいい文体がぐいぐいと読む者を引き込んでうまい。井上ひさし像も変容する。物書きの家族はつくずく大変だと思…

熱帯圏に入ったかも

夏が早く始まって、終わらない。夕立もある。 もう、今までの四季の形が変形して、すでに熱帯と同じになっているのかも。そうなると、夏休みの期間も変更しないとだめだ。 心なしか日差しが強いようにも感じる。オーストラリアのように、日焼け止め。帽子、…

「ほんとに」という喋り

少し気になるのは、挨拶、とか演説とかで、「本当に、そう思うのです」「本当にねがっている」と、なんでもあたまに、「ほんとに」を入れることだ。ということは、「ほんとに」が付かない部分は、建前、思ってない、うそ、のおもえてしまう。やたらと、「ほ…

ゆるキャラ銀座パレードを実現させたい!

私のゼミの学生が、ゆるキャラについての発表をやった。で、彼女は、いつか銀座通りで、日本中のぬいぐるみのある、ゆるキャラを集合させて、パレードをやりたい、といった。学生は盛り上がった。一年に一度、全国のゆるキャラが集まってのお祭り。これは、…

劇団桃唄309

中野テアトルBONBONで、「はじめてのにんげんがり」戯曲演出長谷基弘、を観た。時間をコラージュして、リアリティーを追及しようとする試みだ。随所に3.11以後の内面が現れる。 なんといっても、役者がいい。一人一人のキャラクターの演技が明晰で…

コーヒーハウス

一日に3回は最低お店に入ってコーヒー。今日は朝原宿で1回、昼渋谷で1回、昼二子玉川で1回。二子の店は、時間がら主婦の団体が多かった。 ふと、こういうレストランや喫茶店は、「私はいつもここにいるよ」「いつでも、待っているよ」という業態だなあ、…

今が一番いい。という思い。

いつも、過去を思い出して、あのころはよかった。という人もいる。それはそれでいい。若いころに毎日が充実していたのだろう。でも、その時よりも、今の方がずっといい。そう思えるほうがいいと思う。過去に戻りたいなどということは、言いたくない。 実は、…

もっとも怖いのは

何が怖いか。決まってる。病気は怖くない。あきらめればいいだけの話。死も同じ。怖がったってくるときはくる。 それよりも、なによりも、怖いのは、だれもが男として見てくれなくなる時。それが怖い。男ではなく、ただそこで息してるだけに人、老人。そう見…